思考の整理 ー 見つめる鍋は煮えない ー

こんにちは!

 

本日は、市街のカフェからお送りしております。

外山滋比古 先生の思考の整理学を完読して、少し自分の脳内の整理をしたい気持ちになり、今回筆を取った次第です。今後の自分の方向性を定めるべく、一度思考を言語化し、記録して、"放置"しておこうと思います。(外山先生曰く、この"放置"が重要なんですよね)

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外山滋比古 著「思考の整理学」


 

 

1. 見つめる鍋は煮えない

 

「思考の整理学」で最も核となるメッセージは、やはり何といっても『見つめる鍋は煮えない』でしょう!(個人的な感想ですが笑)

私自身、本格的に学問と向き合い始めてからというもの、この考え方にはかなり共感することが多いです。例えば、

「1日中勉強をするよりも、2日に分けて負荷を軽減させたほうが知識の定着を実感しやすい

とか、

「長い間思い悩み、堂々巡りを繰り返していたような懸案事項も、ある時、ふとしたことで解決策が思い付く」

なんてことは往々にしてあります。

 

皆さんも、そのような経験はないでしょうか?

きっと1度や2度はあると思います。これこそが、「知識の意図的な忘却による恩恵」なのです。敢えて自身の考えを無意識領域に放り投げ、時間に解決を委ねるという考えです。私は、この考え方を知れて、幾分か救われたような思いがしました。

 

「救われた」とは少々大袈裟ですが、私が今日まで抱いていた「意識と時間と忘却」の関係性が大きく覆された瞬間でした。

即ち、「忘却」を食い止めるには「意識」を「長時間」集中させ続けることが必要であるという以前までの考えは、単なる思いこみ(刷り込み、プロバガンダ?笑)に過ぎず、

そもそも「忘却」自体、「学び」とは切っても切り離せない、むしろ重要な過程だ

というパラダイムシフトが私自身に起こったのです。

 

このことが正しいとするならば、優秀な人間は1つの分野だけでなく、多分野に跨って学問を修めているという事実に合点がいきます。

ある分野のスペシャリストになるまでに1万時間かかるとするなら、複数の資格を持ったスペシャリストなど到底存在する訳もなく、しかも、習得が同時進行でなければ、以前に身に付けた知識やスキルも忘却により錆び付いてしまうでしょうから、「忘却」を絶対的な悪と決めつけてしまってはなかなか説明が付きません。

外山先生の主張が正しい(若しくは否定できない)と思われる根拠は、以上の点からして十分でしょう。

 

 

2. 忘却を味方に

 

一見、逆説的ではありますが、意図的に知識を忘却へと導くことが学習の過程では重要です。それを無意識に行っているのが『睡眠』です。

寝る前に考え事をしていて、寝て起きてみたら何故か解決した、という経験が皆さんあるのではないでしょうか。「忘却」を知識の定着に利用するよう、遺伝子レベルで組み込まれているのです(睡眠の研究は未開拓な部分が多く、いつか私の研究テーマにしてみたい領域です。)。

睡眠と同じことを、普段の学びに組み込めば、効率よく多くの知識を身に付けられるはずです。つまり、『忘却を味方に』つける訓練をすることです。

 

「では皆さん、知識の定着の為に、みんなで一緒に忘れましょう!」

 

...とはなかなかいきません笑

そもそも、忘れることは、覚えることよりも意識的に行うことが難しいです。そもそも、忘れようと「意識」している時点で、知識を無意識の領域に飛ばすことはできません。

では、どうすべきか。それは、「意識を逸らすこと」だと、本書では述べられています。

つまりは、色んな分野・領域に意識を「浮気させろ」という訳です。

(恋愛における浮気は御法度ですが、学習における浮気は大歓迎!、ということですね先生!)

 

国試直前期も、英語、政治、経済の勉強と、かなり浮気していた私ですが、これからは罪悪感を抱くことなく、堂々と浮気できます。ありがとうございます、外山先生!

 

 3. 近況報告

そろそろ2000字も近くなってきたので、今、興味のある分野を紹介します。

1番はやはり、「経済学」でしょうか。Youtubeで「三橋貴明 先生」や「藤井聡 先生」の動画やラジオをきいて、少しずつ勉強しています。最近は、MMT(現代貨幣理論)に非常に興味があり、勉強しているのですが、この前友人に「MMTの解説するわ!」と啖呵を切ってしまいました(今になって後悔しています)。それと、経済学に付随して「簿記」の勉強も再開しました。どうしても経済の話になるとB/SやP/Lの話題が出てきてしまうので、必要に迫られて勉強しています(続く気はあまりしませんが...)。ひと段落したら、「奇跡の経済教室(中野剛志 著)」も読み始めようかな(遠い目)。

 

最近、地政学の魅力にも気付き始めました。政治を語るには地政学を学ぶ必要があるらしいです。そして、きっかけは忘れたのですが、地政学の前に「サピエンス全史」に触れておいた方が良さそうだと気付き、今日からサピエンス全史を読んでいこうと思っています。(どうもめっちゃむずいらしいので、既に読んだ方がいらっしゃったら教えてください!)。

 

他にも、英語の学び直しとか、陰謀論(DSとか笑)を調べたりなどしていますが、あまり話題として面白くないので割愛。。

兎にも角にも、意識の浮気先を沢山作ったので、今後めきめきと知識が増えることでしょう!(希望的観測)

 

次回は、「思考の整理学」で述べられている、学問における「インブリーディング」について私の意見を書こうと思います。(覚えていれば笑)

 

それではまた👋